最近傷付くことがあったんだ。立ち直るの大変そうだな。以前から「傷ついた分優しくなれる」って聞いたことあるけど本当?
こんな悩みと要望にお応えします。
この記事では…
- 傷ついた時に差し伸べたい言葉
- 傷付いた分優しくなれるのは本当?
- 《結論》
これらについて述べます。
傷ついた時に差し伸べたい言葉
『もってる傷の数は もってる悲しみの数 その悲しみはやがて変わりゆくやさしい気持ちの数 もってる傷の分だけ きっといい人間になれる』
私が中学生だったときに思い浮かんだ言葉です。当時心が痛むことばかりを味わっていた私は、立ち直れないけどなんとか自分を励まそうと思ってこの言葉を作りました。
その人が隠し持っている傷はその人が味わってきた悲しみです。
傷を抱えている人が世の中にはたくさんいます。持っている傷の数や大きさは、受けた悲しみの量に比例します。
その悲しみは、
「嫌な思いをした分優しくなろう」
と思った人には優しい気持ちに変わります。
いい人間になんて容易くなれないけど、少なくとも私は痛みを感じたことがない人より痛い思いをたくさんした人の方がより良い人間になれると思っています。
だから『持っている傷の分だけきっといい人間になれる』と記しました。
傷ついた分優しくなれるのは本当?嘘?
「傷ついた分だけ人は優しくなれる」
と言います。
その一方で、
「傷ついたら優しくなれるのは嘘だ」
と語る方もいらっしゃいます。
嘘だとおっしゃる方の意見は様々ですが、
「傷を負ったら優しくなれるんじゃなくて逆に性格が歪んで傷つけてきた人に復讐したくなるのでは?」
という発言を耳にしたので、それに対して自分の意見を述べようと思います。
ここでは、
- 傷つけられて仕返ししたくなったら…
- 傷ついた分優しくなるにはコツがある
この2つに分けて解説します。
1.傷つけられて仕返ししたくなったら…
「傷ついた分優しくなれるのは嘘だ」とおっしゃる方の意見の一つとして、ダメージを受けると人は復讐したい、仕返ししたいという思いのほうが強く湧いてくるのではないか?ということでした。
攻撃してきた人に対して復讐したい、仕返ししたいという感情が湧いてくることはあります。
私の意見としては、そこを何とかぐっと堪えてほしいと思っています。
憎しみからは何も生まれません。憎しみを持つと「憎い」という感情に悩まされて自分が不幸になります。
自分自身のためにも憎しみは持たないでください。もっと自分が幸せになること、周りも幸せになることを見つけて感情を入れ替えてほしいと思います。
簡単にはいきませんが、一つの意見として述べました。
あともう一つ、やられた相手に迷惑をかけるような行動をとったとします。
しかし、そこにメリットは生まれません。相手もまた仕返ししてくるかもしれませんし、お互いの負の感情の対立が止むことはないでしょう。
辛い思いをしたからといって復讐したくなっても、なんとか思い留まってほしいのです。復讐に復讐を重ねていくことがあってはなりません。対立を起こさず、自分の心の中に怒りの感情を留めてそれで終わりにしていただきたいです。
そこで溜まったストレスは何か違う場所で発散しましょう。
例えば次のようなことです。
- 趣味に没頭する
- 美味しいものをたくさん食べる
簡単なことでいいのでエネルギーを別のことに使うようにしてください。
そうしているうちに、マイナスな感情に悩まされることなく段々と良い出来事に恵まれていきます。
誰かの復讐を止めることなど私にはできません。ですが、あくまでも一つの意見として参考にしていただければ幸いです。
2.傷ついた分優しくなるにはコツがある
先ほどの「傷ついた分優しくなれるのは嘘」という意見ですが、それは時と場合と人によると思います。
害を受けた分人に優しくなろうとするには努力が必要です。
意識して優しくあろうと思った人だけなれるのだと思います。
落胆した人は、人の痛みがある程度分かるようになるので、後はどれだけ自分がダメージを受けた分、人には痛みを感じさせないよう配慮できるかにかかっています。
また、
「傷付いた分だけ優しくなれる」
と信じた人だけがなれるとも考えられます。
辛い思いを経験をしてきたからこそ、
「人がへこむことをしたら駄目だ」
と思っている人、
「他の人に自分と同じ悲しい思いをさせないようにしよう」
と思う人、そのような人達が増えていけば世界は平和になります。
気落ちしてすぐ優しくなれるわけじゃないけど、時間を置いて立ち直れたときに優しくなれるのかもしれないですね。
「人の嫌がることはしない」
と心がけるだけでも充分素晴らしいので、是非実行してみてください。
「傷ついた分だけ優しくなれる」に対しての結論
傷心したら自然と優しくなれるのではなく、優しくなろうと心がけた人がなれるというのが結論です。
傷を負うようなことがあったら、そこから心や感情をコントロールして学んで、どう越えていくか、どのように心がけていくかでその人の行動が決まります。
優しさは心がけ次第で表に現れます。
持ってる傷の分は受けた悲しみ、辛い思いをしたからこそ優しくなれていい人間にもなれる。
自分が時々人に思いやりの心を持てたとき、胸が痛む体験をしていて良かったって思うものです。