「若い時の苦労は買ってでもせよ」ということわざがあります。
若い時にする苦労は貴重な経験となって将来役立ちます。だから自分から買ってでもするほうがよいという意味です。
また同じ意味ですが、楽なほうを選べば将来自分のためにはならないという意味でもあります。
これについては半分そうだと言えますし、半分はそうでもないといえます。
ここでは主に社会的視点、ビジネス的視点から見ています。最終的に世の中で人とうまく関わっていけるかをゴールとしています。
なぜ賛否両論なのか、意見をまとめました。
ことわざなのに賛否両論ってめずらしいね。
- 若い時の苦労は必要か否かについて
- どんな仕事を選んでも大人の対応は身につく
- 一番良い選択は、自分に向いた仕事で頑張ること
- 人間関係を学べばプライベートで好きな人と上手に付き合える!
- まとめ(賛否両論の結果)
若い時の苦労は必要か否かについて
まず、必要だという意見についてですが、会社に入った経験などがないと社会人としての良い振る舞いが身につきません。
働いた経験を持たなかった場合、独学でマナーや敬語やビジネススキルなどを学ぶという手段もありますが、会社の組織の中で自分を磨く経験をしたほうが後々生きてきます。
ですので、頑張って外に出て職場で過ごしていると嫌でも大人のスキルが身につきます。
もう一つ、そうでもないという反対意見については、自分の得意不得意があるから無理に苦労を背負う必要はないということです。
会社になじめなかったり出勤が憂鬱になる人もいます。向いていない人にとっては毎日の労働が苦痛になってしまいます。
あまりに仕事があっていないと病気になったり、無理をしすぎて精神的ストレスが多大なものになります。
つまり、向いていない仕事を無理してまでやる必要はないということです。
どんな仕事を選んでも大人の対応は身につく
どんな仕事であっても人と関わっている以上、自然と立派になり自立していきます。
人と全く関わらない仕事は稀でしょうが、関わり合いのある仕事であっても無理して頑張らなければと気負わなくても大丈夫です。
そして、勤務を上手に続けていけなかった人も年令とともに社会への向き合い方が分かってきます。
一人前の大人になり、こういうときはこのような対応をするなどと勝手がわかってきます。
一番良い選択は、自分に向いた仕事で頑張ること
一番良いのは自分に向いている仕事をしながら、楽しんで長所を伸ばして大人へと成長していくことです。
毎日を楽しみながら、仕事とプライベートを満喫することです。
つまり、苦労は買ってまでしなくていいですし、逆に苦労を買ってまでした人はそれなりの得ができるので、結果的に良かったとどちらの面でも言えるでしょう。
まさに賛否両論なのです。
人間関係を学べばプライベートで好きな人と上手に付き合える!
立派な振る舞いができるようになったら、人付き合いもそれなりに上手になっていきます。
仕事上で知り合った人全員とうまくやっていく必要はありません。色んな人がいるんだとわかった上で上辺だけでいいので上手に付き合いを続けましょう。
上辺だけでいいというのは、行き過ぎた配慮やお世辞、無理に気に入られようとする行為はいらないということです。
そして、人間関係を学んだら、プライベートで好きな人とは上手に長く付き合いましょう。
そこで、職場などで学習した人付き合いが生きてくるわけです。
仕事で学んだ人間関係のコツを、落ち着く相手である好きな人の前では遺憾なく発揮しましょう。
まとめ(賛否両論の結果)
まとめると、
- 仕事をして様々なことを乗り越えると、社会人として立派な振る舞いができるようになるので賛成
- 若いうちに苦労しておけば後々楽に物事をクリアできるようになるので賛成
- 苦労を買ってまですると全部自分のためになるから同意
- 社会に出ると嫌でも人間的に成長できるので買わなくてよい
- 無理して向いていない仕事をして苦労する必要はない
- 若いうちから苦労しすぎると心身ともに良くないので反対
このようになります。
一度社会に飛び込んでおけば、後々苦労せずに済みます。ですが、無理をせず身の丈に合った仕事を選びましょう。
いずれにしても、人は30代も後半くらいになると「どんな人とでも話せるようになった」とおっしゃる方が多く見られました。
30代以降になると色々な経験を積み重ねていて、人付き合いに関しても自分がどう見られているかを気にする度合いが減りますので、堂々としてきます。
だから10代、20代の人が今から心配する必要はないのです。
逆に言えば、心配である人のみ社会での活動をやってみることをお勧めします。
「若い時の苦労は買ってでもせよ」というのはいい言葉ですが、自分を苦しめることなくほどほどに力加減をして、鍛えるようにしましょう。