「世界の中心で愛を叫ぶ(セカチュー)」の中で、心に残った名言を一つだけですがご紹介します。
セカチューはドラマ版と映画版がありましたが、どちらがより感動を呼び、泣ける仕上がりになっているのかも分析してみました。
こんなに一途に想える人がいるって素敵だな〜って観た人が言ってたよ!
「助けてください」より泣けた名セリフとは?
セカチューの名セリフといえば、「誰か助けてください」と泣き叫ぶシーンです。
私にとって最も心に残った名セリフは違う部分でした。
亜紀を失って何年もの月日が経っているのに、「まだ亜紀のことを想っている」サクに対して女性が言った言葉です。
「忘れるとか忘れないとかじゃなくて
もう(心の中に)ずっといる。
(亜紀さんは)と思うよ。」
誰にでも忘れられない人がいたり、別れてもずっと好きなままでいることがあります。
ましてや好きだったのに命までも失い、会えなくなった辛さはとてつもない悲しみです。
それを忘れられないと嘆いていても失った人は帰ってこないので、
きっと「心の中にずっといる」と受け止めたほうが楽になれます。
大事なことは事実を受け入れること、受け止めた上でちょっとずつでも自分の人生を前に進ませることだと思います。
セカチューのドラマと映画の違い
セカチューが作られた年は映画・ドラマ共に2004年ですが、映画の方が少しだけ先に世に出ています。
- 山田孝之さん
- 綾瀬はるかさん
- 緒方直人さん
- 森山未來さん
- 長澤まさみさん
- 大沢たかおさん
両方とも配役はぴったりですが、個人的な意見でいえば、ドラマ版のほうがサクこと山田孝之さんの役の演技に圧倒され魅了される度合いが強かったです。
また、ドラマ版の方が内容が濃く、一話ごとに展開が必ずあってサクや亜紀の深い胸のうちまで表現されていたように感じました。
実際、映画版は限られた時間の中で観客に魅せないといけないので、その時間の短さで少し物足りなさがあったかなと思います。
ドラマと映画どちらが良かったか?
セカチューのドラマ版、映画版を両方見た人に、どっちが良かったかを聞いてみると、先に映画を見た人は「映画が良かった」と答え、先にドラマ版を見た人は「ドラマの方が良かった」と答える率が多いのがわかりました。
森山未來さんも長澤まさみさんも限られた時間の中でたくさん感動をくれました。
映画版で泣いた人は、「もうドラマ版は見なくていいと思ったけど見てみた」という人が多かったようです。
逆にドラマ版を先に見た人は、なぜか「映画版も見てみようかな」と思えてきたそうです。
主演のお二人がドラマ・映画共に素晴らしい役者さん達なので、引き込まれて心にくるし、沁みて泣けてくるし、どちらを見ても絶対に損はないですよ。
主題歌の平井堅か柴咲コウどっちが好き?
セカチューといえば、主題歌を聞いただけで泣けそうなほどドラマも映画も歌が最高です。
- 「かたち あるもの」柴咲コウ
- 「瞳を閉じて」平井堅
どちらも一度聞いただけで感動する歌詞とメロディーです。
たとえば「かたちあるもの」では、次のように要約できます。
「あなた(サク)が寂しい時に私(亜紀)はそばにいることはもうできないけど、そんな風に人をなくした痛みを知ったサクなら何か他にも掴めるものがあるよ」
亜紀からサクへの気持ちそのまんまの歌詞の部分です。
いっぽう平井堅の「瞳を閉じて」でも次のような受け取り方ができます。
「記憶の中で君(亜紀)を探す それだけでいい 亜紀をなくしたという悲しみを超える強さを亜紀はくれたのだから」
共に同じような心情で書かれています。
「かたちあるもの」「瞳を閉じて」の共通点は次のようなことです。
- 人をなくしたということ
- なくした痛みをサクは持っている
- その悲しみを超える何かをあなた(サク)はもう持っているよ
このように言いたいのだと思います。
亜紀目線なのか、サク目線なのかの違いです。
サクは、こんなに亜紀のことで沢山苦しんだのだから、もう「他の何かを掴んでも構わないよ」というアドバイスかもしれません。
サントラの紹介とまとめ
セカチューの主題歌は素晴らしいですが、途中バックで流れるサウンドトラックも素晴らしかったです。
胸がキュンとなるような曲や、寂しくなるような曲、サクの誠実さと重なってサントラも感動ものでした。
サクと亜紀の物語を見れたこと、「この純粋で真っ直ぐな2人を知ることができて良かった」と正直に思います。
一途に想い続けることの素晴らしさや、いつか違う形でも想いは報われるということが強く心に伝わってきて、生涯忘れられない作品となりました。