言うの尊敬語は何か?「おっしゃった」「おっしゃいました」など色々と聞きます。
正しい敬語を使いたいからこそ悩みます。
どの言い方が正しいのか?「言う」の尊敬語について解説します。最後に謙譲語と例文もお伝えします。
よく「部長がおっしゃられました」とか言う人いるよ。あれ正しいの?
こんな疑問にお答えします。
- 言うの尊敬語は?
- 目上の人に言ってほしいことをお願いするときは?
- 「目上の人が言ったとおりだ」と言いたいときは?
- よくある言い間違い「おっしゃられた」
- 「おっしゃった」「おっしゃいました」の別の言い方は?
- 言うの謙譲語は?
- 〈言うの尊敬語の例文〉
- 〈言うの謙譲語の例文〉
- まとめ
言うの尊敬語は?
「言う」の尊敬語は「おっしゃる」、 過去形だと「おっしゃった」です。
人に伝える場合「課長がこの作業をするようにおっしゃっていました」と過去形をよく使います。
そして、「目上の人がこう言っていた」ということを説明するには「課長が明日、この作業をするようにとおっしゃいました」という言い方もします。
まとめると次の言葉は全て正しい敬語です。
- 「おっしゃる」
- 「おっしゃった」
- 「おっしゃっていた」
- 「おっしゃいました」
- 「おっしゃっていました」
目上の人に言ってほしいことをお願いするときは?
目上の人に意見を言ってほしい時は「どうぞ遠慮なくおっしゃってください」と頼みます。
「言ってください」より「おっしゃってください」が丁寧でより良いです。
「目上の人が言ったとおりだ」と言いたいときは?
例えば「課長が言った通り」ですと言いたいときは、「課長が昨日おっしゃったとおり」という言い方で間違いありません。
「おっしゃっていたとおり」であっても文章として悪くありません。
よくある言い間違い「おっしゃられた」
「おっしゃられた」と言う人がいます。
おっしゃるはそれ自体が尊敬語なので「おっしゃる」に~されたという「られた」をつけるのは間違いです。
「おっしゃられた」は間違いで、正しくは「おっしゃった」が正解です。
「おっしゃった」「おっしゃいました」の別の言い方は?
「おっしゃった」「おっしゃいました」の別の言い方についてです。
おっしゃる自体「話された」という意味ですが「目上の人が話した」ということを伝えたい場合適した言い方は、
「お話になった」「お話になる」です。
「話された」に「お」をつけて「お話された」の形は使いません。
「お~された」の形は誤りです。
言うの謙譲語は?
言うの謙譲語は何でしょうか?
「申す」「申し上げる」です。
自分が相手にへりくだって言うときや、社内の人間が言ったことを社外の人へ伝えるときなどに使います。
- ○○会社の田中と申します。
- ○○のプランについて今から申し上げます。
- よろしくお願い申し上げます。
- 弊社の部長が申しておりました。
〈言うの尊敬語の例文〉
お客様と電話で話しています。
お客様「○○の商品についてお聞きしたいんですけど、電池を入れても動きません。説明書は読みました。不良品ですか?」
誤り↓
私「この度はご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。お客様が×おっしゃられた○○という商品につきましては・・・」
↓
↓
↓
正解は・・・
私「この度はご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。お客様が○おっしゃいました○○という商品につきましては・・・」
おっしゃるがそもそも尊敬語ですので、「られる」をつけると二重敬語になります。
おっしゃられたは、正しくは「お客様がおっしゃった」「お客様がおっしゃいましたとおり」・・・となるのが正解です。
〈言うの謙譲語の例文〉
取引先の会社の担当者と話しています。
取引先「前回の○○の件ですが、このままお話を進めてもよろしいですか?」
誤り↓
私「うちの社長が×おっしゃっていましたが○○の件は、来月に変更させて頂きたいとのことです。」
↓
↓
↓
正解は・・・
私「弊社の社長が○申しておりましたが○○の件は、来月に変更させて頂きたいのですが、、、」
まず取引先には、うちの会社ではなく、我が社をへりくだる意味で「弊社」と言います。
「弊社の社長がおっしゃっていた」ではなく、会社の顔として話をする場合、どんな役職の人が言っていたとしても、相手の会社には謙遜して「弊社の●●が申しておりました」と伝えます。
ただし、自分の会社内で課長や部長に社長のことを話すときは「社長がおっしゃっていた」で構いません。
まとめ
最後に謙譲語も少しご紹介しましたが「言う」の尊敬語の使い方はうまく伝わりましたでしょうか?
- おっしゃる
- おっしゃった
- おっしゃいました
- おっしゃっていました
- おっしゃったとおり
- おっしゃっていたとおり
これらを使い分けることができればバッチリです。是非仕事上や目上の人と話すときなどに役立ててください。